No.154

「本物」になるクセづけ(下)  生駒 学  2007/10/313:04


6月号に引き続き、船井幸雄先生の「本物」になるクセづけより。
船井幸雄先生は、失礼ながら、その著書を読ませていただいたら、凡人には分からない神がかっているような言動があるように思います。したがって、その教えを100%素直に理解することは、今の私では、不可能です。
しかし、そのお弟子さんの佐藤芳直氏もその著書「船井幸雄の60の言葉」の中で、
「近未来を予見することは、時に誤解を招くこともあります。船井自身、寂しさを感じることもあったでしょう。船井の分身であるはずの社員ですら、悲しいことに、その予見に対して冷笑する者がいたのです。」と書いています。
 また、船井幸雄先生を敬遠していた理由がもうひとつあります。おそらく何かで、「コンサルティングはほぼ100%成功させる」と書いていました。私は、神様でもあるまいし、100%成功させると書くこと自体、眉唾ものだとひそかに思っていました。しかし、これまた、船井先生のお弟子さん、現船井総研社長小山政彦氏の著書を読んで分かりました。
「元々、成功する会社しか引き受けない。」と書いていました。つまり、コンサルティングをしても頭からうまくいかないと思われる会社は、最初から引き受けないということです。これは、笑い話みたいですが重みのある言葉だと思います。
 さて、話は変わりますが、先日、お客様の会社の朝礼に招かれて、挨拶させていただいたのですが、社長は、「挨拶、整理整頓、掃除、報連相・・・」と従業員の前でおっしゃっていました。
私の事務所にも、「これを頼む」といったら@即座に取り組む人。Aこれこれの作業中ですので、これが終ってからでいいですか?と訊いてくる人。Bアレどうなってるの?と聞くまで、ほったらかしの人。色々います。
船井先生が「「本物」になるクセづけ」のなかでいい事を書いています。今回は、その一文を紹介します。
日本の海軍の「三つの精神」と呼ばれる規律の話です。
一つは、「5分前の精神」です。たとえば、会議や人との約束に、遅れないのは当然として、遅くとも5分前には、準備万端ととのえて臨むということです。
二つ目は、「出船の精神」です。船が波止場に入るとき、頭から入って停泊すると、いざ出航するときに、一度バックして方向転換しないと出られません。これでは、緊急事態に出航できないので、かならずバックから入り、いつでも出られるように備えておけということです。
三つ目の精神は、「宜候(ヨウソロ)の精神」です。「宜候」とは、「宜(ヨロ)しゅう候(ソウロウ)」を短縮したものだといわれています。海軍では、航行中、艦長から「面舵いっぱい!」「取り舵いっぱい!」などと指令されたら、「ようそろ!」と返事をして、すぐさま行動するように訓練されていました。「宜しゅう候」という暇がないので、「ようそろ」と即時に返事して行動せよ、ということです。
経営者の悩みは同じです。

初版 2007/10/3 13:04

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