No.159

「儲かる会社に変わる」〜朝30分の掃除から〜 生駒 学  2007/12/1310:12


「儲かる会社に変わる」
これは、生駒会計ニュースで何度となく紹介している株式会社武蔵野の小山社長の新刊本のタイトルです。今回の本の特徴は、株式会社武蔵野が主宰する経営研究会の会員企業の事例を紹介しながら進めていっています。ここで、再度、小山社長の略歴、株式会社武蔵野の概要をご紹介しましょう。小山社長は、1948年山梨県生まれの59歳。東京経済大学経営学部を9年かけて卒業。88年株式会社武蔵野代表取締役に就任し、現在に至っています。株式会社武蔵野は、東京の東小金井市に本社のあるダスキンの代理店です。資本金1億円で年商30億円、従業員300名の、いわゆる東京の田舎にある一中小企業です。社長曰く、幹部社員の半分は、アルバイト上がり。3分の1は、元暴走族。仕事に誇りもなく、不正が横行し、ご近所からは疎まれるような集団だったそうです。それが、2000年に「日本経営品質賞」を受賞、同時受賞が日本IBMであったこともあり、全国の中小企業の経営者が経営のヒントを探ろうと会社見学に日参しています。こういう私も、数年前、四国生産性本部の主催で会社見学会に参加しました。今回の本は、タイトルからも分かるように、掃除が如何に大切であるかを力説しています。小山社長は言います。「日本の自衛隊でも米国の軍隊でも、隊員は、朝起きて一番に掃除をさせます。あるいはお寺や神社でも、若い雲水に掃除をさせています。禅宗のお寺は境内や堂内の掃除を重要な修行の一つとして捉えています。」それは、人を鍛えて組織を掌握するには、掃除をさせるのが一番だからだそうです。利益は、お客様満足度を追求した結果であると仮定したら、社員に豊かな感性が備わることが、お客様を慮ったサービスが実現できることになり、結果、業績を伸ばしていくと言っています。また、それなりの人材しかいない中小企業には、入社10年目のベテランだろうが、新卒入社の社員だろうが同じようにでき、経験や年齢にかかわらず等しく教育ができるのが掃除だとも言っています。武蔵野の面白いエピソードを紹介しましょう。「いつも配達に来てくれる○○さんは、とても感じがよくて気配りできる。ぜひ息子のお嫁さんに迎えたいと、私は、仰天しました。というのも、わが社に入社する前の彼女は手をうけられない札付きの不良娘だったからです。しかし社長としては、そんなことは、とても打ち明けられません。たいていのことには、動じない私ですが、こればかりは、当人の気持ちを聞いてみませんと、と冷や汗を流してごまかすのがやっとでした。学生時代は、三多摩地域をシメていたとんでもないスケバンが、やがて取引先の社長から縁談話を持ちかけられるようになる。環境整備は、それほどに社員を変えるのです。」私どもの事務所も、就業時間終了前15分間を掃除の時間にあて、毎日、全員で行っています。まだ、ままごと程度ですが、少しずつその本質に迫れるようになりたいと思っています。
小山社長曰く、環境整備の本質は、「仕事をやりやすくするための「環境」を「整えて」、仕事に「備える」ことです。

初版 2007/12/13 10:10

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