岡田斗司夫さん、ご存知でしょうか?1年で体重を117キロから67キロ、マイナス50キロの減量に成功した人。時々TV等でマニアックな評論をしている相当太っていた中年男性、デブ芸人の伊集院光に良く似ている人、時々「BSマンガ夜話」に出ている人、ウーン、私もこの本を読むまで、この人の本業が何であるか全く知りませんでした。
著者紹介をみると、「1958(昭和33)年大阪府生まれ。作家・評論家。潟Iタキング代表。大阪芸術大学客員教授。著書に『「世界制服』は可能か?」など。」と書いています。また、この著書の中では、「私は、それまでに『ぼくたちの洗脳社会』『オタク学入門』『フロン』など、社会評論を何冊も出していたし、そういうテーマでの出演・対談・取材依頼も多かった。だから、自分は「物書き」「社会評論家」とラベリングされていると思っていたのだ。」と言っていますから、職業は、作家・社会評論家になるのでしょう。
ところで、どうして、今回「いつまでもデブと思うなよ」「岡田斗司夫」なのでしょうか?この本は、まさしくダイエット本なのですが、経営に関しても1ページくらいですが、いいことを書いているのです。実は、この人、アニメ製作会社ガイナックスという会社(新世紀エヴァンゲリオンで有名)の創設者、元代表取締役、1992年退社していますが、現在も同社最大の株主の1人、また、東京大学教養学部で非常勤講師もしたことのあるインテリだったのです。
この本は、平成19年のベストセラーでお読みになった方もいらっしゃるかとは思いますが、この人のダイエットの仕方が「レコーディングダイエット」。やることは、「口に入れたものを全て、毎日メモを取る」「毎日、同じ時間に体重を計りメモを取る」の二つ。
すると、どうなったか?第一段階、彼は、「助走期間」と言っていますが、ダイエットや食事制限などいっさい意識していないのに、体重117キロが5ヶ月間で10キロ減少。次は第二段階、「離陸期間」体重がメモだけで減少したので、今度は、体脂肪率、カロリーも調べてメモ。(このあたりがオタキングと呼ばれる所以か)そして、第三段階「上昇期間」体重、体脂肪を計り、メモをとり、カロリー計算をする。そして、摂取カロリーを守り、食べ過ぎても後悔はせず、翌日のフォローで乗り切る。水2リットル飲む。この期間になると、「私の場合、毎週1キロ減少が2ヶ月以上続いた・・・」
彼曰く「食べたいものガマンして30年ダラダラ生きるより食べたいものを食べて10年グルメで幸せな人生を歩みたい」と考えていた。ところが、レコーディングして分かった事、2日に1回は、コンビ二のハムチーズサンド、おやつもワンパターン、チョコと柿の種とコーラ、「太っているけど、グルメで優雅な食生活」は幻想だったのです。
そうなんです。レコーディングすることにより、問題点が、「統計的な事実」として、浮かび上がってくるのです。彼は、「わからないときは、詳細なデータを集めるに限る。会社の経営が苦しいときも、まずやるべきことは、お金の出入りの把握だ。自信満々で発売した商品の売れ行きがイマイチだったときも「発売から週何個ずつ売れたのか」「どんな店で何個ずつ売れているのか」という、売れ数の把握が第一歩だ。対策をすぐに考えたり、理由を安易に想像したりすべきではない。私のような中小企業の経営者なら誰でも知っている鉄則だ。現状を、冷静に数字で把握すること。具体的に、細かい勘定科目まで把握し、それから、合計したり、差し引きしたり、平均をだす。と冷徹な事実が見えてくる。」といっています。
ダイエット本ですが、経営書としても一読あれ。新潮新書より700円(税別)
初版 2008/4/24
12:45
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