12月1日現在、日本でのISO9001認証取得数は、34135件でした。これは前年比約124%増で、一年間で約6000件取得したことになります。なかでも建設業の取得数は、2000年4月に国土交通省が直轄工事を対象にISOの審査登録を入札参加要件に加えたこともあり、ここ数年で一気に増加しています。それと同時に、取得することが目的となり、効果のないまま維持審査に苦しむ企業が増加しているのも事実です。実際のところ、認証を取得しただけではISOは決して機能しません。そのことは9001の4章の冒頭にも書かれています。”有効性を継続的に改善する”ISO9001規格には「○○をすること」というShall文が136項目書いてあります。取得企業は、これを具体的に「こうして○○します」と決めていくわけですが、「どのようにしたら○○することになるのか」は効果を考えて方法を規定しないと、結局、規格のオウム返しになり、絵に描いた餅になりがちだということです。ISOを本当に意味あるものにするためには、その有効性を追求する精神が企業全体に浸透しなければなりません。そのために一番重要なことは、経営者の意識改革です。経営者が、最初にISOの精神を理解し、それを企業内部へと浸透させる強い意志を持たない限り、ISOを定着させるという社内改革はなかなか成功しません。
ISO担当室長兼ITコンサルタント 大田 政宏
初版 2004/9/22
11:08
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