「JAL」
7月24日付の日経に「日航更正計画案 決着へ」と大見出し記事がでました。ご存知のように、日航は、今年1月19日東京地裁へ会社更生法の適用を申請、事業会社では、戦後最大、負債総額は2兆3221億円、戦後4番目の大型経営破たんです。JALの株式は、紙くずになり、多くの株主が損失を被りました。
私は、JALの経営破たんの最大の理由は、親方日の丸体質だと思いますが、日経によりますと再建策の柱は3つ。まず、第一に、不採算路線である国内外45路線からの撤退、次に、2010年度中にグループ社員の3分の1に当たる16,000人の削減、第三に燃費効率の悪い航空機の退役、グループ企業の売却、合併です。
JALは、ある意味、国営企業ですから、金融機関等の債権放棄は5,216億円、つなぎ融資枠も6,000億円用意されるそうです。中小企業に、そんな手厚い保護はありません。調子が悪くなったら、社長自らが、即座に、手を打たなければなりません。リストラは、不採算部門の撤退、人件費の削減、不動産の売却と相場が決まっています。あのJALでさえ、3分の1もの従業員をリストラせざるを得ません。中小企業の社長は、社員さんと危機感を共有し、ベクトルを合わせて、お互い雇用が維持できるように頑張らなければなりません。
「焼き鳥やの女将のひと言」
今から数年前の話です。若き青年社長が精力的に事業に取り組んでいました。収益力は抜群で、年商は10億円を超え、経常利益も数千万円をあげていました。ピーク時、役員報酬は、上場企業の社長クラス並み、「好事魔多し」とはよくいいます。その収益力をバックに、海外進出を企てましたがが、失敗。数億円の損失。その損失を取り戻そうとしたのか、今度は、飲食業へ進出しました。飲食業のノウハウは全くありません。当然のように失敗。やはり、億単位の借金だけが残りました。毎月、百万円単位で損失が出ていましたが、それでも、社長は、なかなか撤退しません。
高松駅近くの有名焼き鳥やの今は亡き女将は、お客さんが「家で焼いたらこんなにうまく焼けん」とこぼしていたら、「家で焼けるわけないで、家で焼けたら商売にならん」とやりかえしていました。ユニクロの社長も「一勝九敗」と言っています。その道のプロが極めてきた事が、新参者が入って、そうは簡単にうまくいく訳がありません。
事業は成長拡大しなければ、衰退消滅します。しかし、それを防ごうと他業種へ進出しますが、大事な事は、失敗したら、即、撤退です。それを、見誤ると本業まで危なくなります。
初版 2010/8/31
15:24
|