講談社よりサイバーエージェントの藤田晋社長(38才)と幻冬舎の見城徹社長(61才)との共著ということで2011年6月に発刊された本のタイトルです。
サイバーエージェントの藤田社長(女優の奥菜恵と結婚、その後離婚)については、6年前位に、「渋谷で働く社長の告白」という本を読んでいたので、どういう人かは知っていましたが、一方の幻冬舎の見城社長、幻冬舎という出版社名は、TV、新聞の広告等で知ってはいましたが、見城社長自身については、何も知りませんでした。
藤田社長は、白ワイシャツにネクタイ、スーツ姿、かたや、見城社長、坊主頭に黒のVネックセーターに白のTシャツ、ジーンズ姿、それと、面構え。ただ者ではありません。そして、この面構えは、本の言葉ひとつひとつにも鮮明に表れています。この本は、すべて見城社長の発した35の言葉をベースに書かれていますが、読めば読むほど、見城社長のナイフが心臓を抉ります。多分、私は、この見城社長と一緒に仕事ができるタイプではないのだろうなとつくづく感じてしまいます。例えば、「かけた電話は先に切るな」、「切らして渡せなかった名刺は速達で送れ」、「行く気がないのに、今度、飯でもと言うな」etc・・・。思わず、赤面して、小声で「スイマセン」と俯いてしまいます。「こんなに厳しく仕事をしなければいけないのか・・・」と、ふと、考えてしまいますが、その厳しさが角川書店で数多くのベストセラーを手がけ、名編集長と名を馳せた要因に違いありません。
見城社長が20代の駆けだしの頃、当時、大作家で政治家でもある石原慎太郎さんと仕事がしたくて、初対面の時、「太陽の季節」と「処刑の部屋」を全文暗記して、目の前で暗唱したそうです。幻冬舎設立時、雑居ビルに石原慎太郎さんがふらりとやって来て、「もしも、まだ、俺が君の役に立つなら、何でもやるぞ」
それが、大ミリオンセラー、石原慎太郎著「弟」です。
毒薬です。一度毒味を、しかし命の保証は致しかねます。
初版 2011/11/30
17:47
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