No.99

「 武蔵野探訪記(上) 」 所長 生駒学  2005/12/2715:27


生駒会計ニュースの平成17年11月号でご紹介したとおり、平成17年10月20日、21日に1泊2日で四国生産性本部主催の「儲け続ける先進企業の現場に学ぶ」というテーマで日本経営品質賞を受賞している株式会社イビサと株式会社武蔵野の会社見学会に行ってきました。 株式会社イビサもものすごくいい会社でしたが、またのお楽しみということで、今回は、株式会社武蔵野探訪記を書かせていただきます。
 まず、株式会社武蔵野の小山社長の略歴をご紹介したいと思います。1948年山梨県生まれ。東京経済大学卒業後、1976年日本サービス・マーチャンダイザー株式会社(現在の武蔵野)入社、同社退社後、会社経営などを経て1985年同社に再入社。1989年代表取締役に就任、現在にいたっています。未確認情報ですが、小山社長は、学生のときから武蔵野でアルバイトして社員になり、その後、創業者の株式を買い取り武蔵野を引き継いだようです。
 株式会社武蔵野は、以前にご紹介したように、東京の外れの東小金井にあるダスキンの代理店で、市内に営業所を14ヵ所、年商35億円、資本金1億6百万円、従業員360名(社員130名)の地味な中小企業です。その中小企業が日本経営品質賞を受賞したり、経産省が推進する「IT経営百選」の最優秀賞を受賞するなどその活躍は目を見張るものがあります。また、小山社長自身、本を何冊も出版され、全国各地で年間120回の講演・セミナーを行っているそうです。
 前日、イビサの会社見学を終えた我々一行15名は、21日、貸切バスで、バスの中で小山社長の「『儲かる仕組み』」をつくりなさい」という講演ビデオを見ながら、約30分くらいで武蔵野本社に着きました。すでに担当役員が本社前で我々を待ち構えていてくれました。本社は、トタン張りの2階建ての倉庫?で、おせいじにも立派な建物とはいえません。しかし、中に入れば、「環境整備」を徹底しているせいか、古い建物ですが、きちんと掃除がされ、床はピッカピカです。
小山社長は言っています。「わが社の文化は掃除です。掃除を通して仕事のやり方を教えます。掃除は好きですかと聞くと、みんな嫌いだと言います。私は、掃除に関してずっと勉強してきましたが、日本もアメリカもアフリカも海軍も空軍も陸軍も、全部きれいに掃除をさせますね。毎日。宗教団体も、きれいに掃除させます。掃除をさせる以外に組織を掌握する方法はないのです。どんな大きな組織でも、毎日全員にきちんと掃除をさせています。形から入って心に至るということを教えているのです。・・・(中略)・・・掃除で大事なのは、一人あたりのテリトリーを小さくすることです。たとえば、一人で一部屋を5分で掃除しろと言ったら、5分だからパパッとやりますよね、何も気づきません。ところが、週刊誌一冊分の床を掃除しろといったら、ここにへこみがあるとか気づきますよね。要するに、気づけるようになる。これが大切なのです。」
 このような武蔵野ですから、どのようなすばらしい人材がたくさんいるかと思うじゃないですか?この武蔵野がこの日本経営品質大賞にチャレンジした時、幹部職員16人の内、大卒は1名、中卒は2名、残り13名はは高卒だったそうです。しかも、1名を除き、皆さんアルバイト上がり。仕事は学歴では、絶対に違いますが、そのような武蔵野をどうようにして改革していったのか?
中小企業の社長なら絶対関心があります。もう一度、近いうちに武蔵野の会社見学会に行こうと思います。ただ、毒舌ですから好き嫌いはかなりあるかもしれません。そのあたりを含めてもう一度みてきます。

初版 2005/12/27 15:25

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