スタッフコラム

「資金繰りのツボ」会計関連

「資金」の流れは、人間の身体でいうと、「血液循環」に相当します。血液の流れが止まると人間は死んでしまいます。同様に、資金がショートすれば企業は倒産する可能性が高くなります。

バブル期に借入金で事業規模をどんどん増やし、売上だけを拡大していった企業は、バブル崩壊とともに一気に資金不足に陥ってしまいました。これらは黒字倒産と呼ばれ、売上などは費用を上回り、帳簿上では利益は出ているが、実際には収入が支出より少ないため倒産してしまう現象です。

資金繰りが悪くなった場合、金融機関から融資を受けることが可能でも、安易に融資に頼るのは考えものです。なぜならば、融資を受ければそれに伴なう金利負担も増加し、さらに企業の収益を悪化させる可能性があるからです。したがって、融資よりも資金繰りに困らない経営体質を日頃からいかに作っていくかが重要になります。

当事務所の試算表に毎月添付しているキャッシュフロー計算書をもう一度ご覧ください。

●「受取手形+売掛金の増減」
これらが増加していれば、売掛金などの未回収金が増加していることを示します。

対策としては売掛金の早期回収に努力するしかありません。各得意先ごとに当初の回収条件と実際の状況を比較して検討し、当初の条件に合致しないものは担当者が個別に対応する必要もあるでしょう。また、得意先ごとに回収条件と売上構成比を出し、回収条件の良い得意先への売上のシフトを検討することも必要です。

●「棚卸資産の増減」
これが増加していれば、在庫が増えているということです。不良在庫かもしれません。なぜ在庫が増えているのか検討し、場合によっては売れ筋商品を中心に、在庫構成の切り替えが必要でしょう。さらに適正在庫をもう一度設定して管理していく必要があります。

以上のことはごくごく一般的な対策ですが、少しでも資金繰りをよくし、経営体質を継続的に改善していくには、「できることをしっかりとやる」ことが必要です。



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