最新情報

日本電産永守重信が社員に言い続けた仕事の勝ち方by田村賢司(下) ~耳にたこができて、そのたこにまた、たこができるくらい言い続ける~

香川銀行が平成16年1月に毎年恒例の新春講演会で日本電産の永守重信会長兼CEO(当時は社長)をお招きしました。その講演の中で、永守会長は、当時の桂三枝の口調で「『困難さんいらっしゃ~い、問題さんいらっしゃ~い』といつも思いながら会社を経営しています」とおっしゃられた時には、本当にびっくりしました。

その当時、私は46歳、事務所を開業して13年、仕事の怖さもわかり始めた頃です。皆様も同じだと思いますが、毎日問題が起こらないように祈る気持ちで仕事に取り組んでいませんか?それでも、会社は、常に問題が発生します。日本電産は、年商1兆円を超える上場企業ですから、日々、「困難さん」、「問題さん」に直面しているのは想像に難くないです。その「困難さん」、「問題さん」を永守会長は甘受している。そういう発想は、当時の私には全くなかったです。

そんな永守会長が経営で大事にしていることは「3Q6S」、3Qは良い商品、良い社員、良い製品、6Sは整理、整頓、清掃、清潔、躾、作法です。永守会長は、業績が悪化した会社の企業再生人として有名ですが、企業再生する場合には、特に6Sを徹底的に指導します。三協精機を買収した時の話です。三協精機も製造業ですから5S活動を日常的に実施していますが、日本電産の評価は100点満点中5点。逆に、開発部門では、「実験室や机の周辺をきれいにしたら新製品や新技術が開発できるのか」と懐疑的でした。しかし、三協精機の3Q6S担当者が(日本電産の)グループ企業を見学に行くとレベルの差が歴然。三協精機側でも机の上や周辺の掃除を徹底し、役員がトイレ掃除を行い、それが管理職、一般社員に広がっていくと会社が変わり始めました。ある中堅幹部の話です。「トイレは三協時代は、外部の会社に任せていたが、自分の手で掃除するようになると、今後はきれいに使おうという気になってきたし、何事も我が事として感じるようになった」

永守会長の格言です。「一流企業と三流企業との差は製品の差ではなく、“社員の品質”の差である」、「汚い水の中では良い魚は育たないのと同様に、汚い工場からは決して良い製品を生み出すことはできない」

 この本を読んで、改めて「掃除」の大切さを再認識しました。私も、皆様も掃除は大嫌いだと思いますが、会社を良くする戦術として一緒に取り組んでいきましょう。(泣)

このページの先頭へ

生駒学税理士事務所

0120-946-216

上記電話番号をタップすると発信します。

閉じる