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日本電産永守重信が社員に言い続けた仕事の勝ち方by田村賢司(上) ~耳にたこができて、そのたこにまた、たこができるくらい言い続ける~

日本電産、永守重信社長をご存じない方もいらっしゃると思いますので、まず、その経歴をご紹介したいと思います(生駒会計ニュースでも2度、3度取り上げていますが)。

永守重信会長兼CEO(最高経営責任者)1944年(昭和19年)京都府向日市の農家の6人兄弟の末っ子として生まれました。父親が早くなくなったこともあり、また、豊かでなかったことから、高校時代、自らが小中学生向けの塾を経営し、「学費を奨学金とアルバイトで賄う」と母親と長兄に約束して高校に進学しました。その後、職業訓練大学校(現・職業能力開発総合大学校)に進み、1973年(昭和48年)28歳の時に、自宅の納屋を改造して4人で興した日本電産は、今や売上高が1兆1993億円(2017年3月期)、世界一のモーターメーカーになりました。

永守重信会長と言えば、かつて、元旦の午前中しか休まない、ハードワーカーとして知られていましたが、その日本電産が「2020年残業ゼロ」を掲げ、働き方改革を実施しています。それは、残業時間削減と同時に生産性改革(より短い時間の中でいかにハードに働くか)を意味しています。

永守重信会長は自らが「創業者であり変人奇人かつ異端児を自称する私」と言っているように、恐らく、永守重信会長の側近として仕えることは並大抵のことではありません。大企業から移ってきた幹部にも罵詈、雑言、叱責です。私だと、間違いなく、1日ももたずに、尻尾を丸めて逃げ帰っているでしょう。

永守重信会長兼CEO

でも、その日本電産が、私たちのような一介の中小企業から日本を代表する世界的企業に成長した理由は何でしょうか?この本を読み進むにつれて、色々なヒントをもらえます。当然、「永守重信会長の真似をしろ」と言われても絶対に不可能です。ただ、何を大事にしてきたか、我々も何をすべきかがよくわかります。

永守重信会長は赤字を「罪悪」だと言い切ります。買収した会社を再建する時に、徹底したコスト削減をします。よく、「一律のコスト削減は無意味である」という経営コンサルタントの意見も聞きますが、永守重信会長は「小さなものの改善に効果がある。会社は常に変化がないといけない」と説きます。例えば、「誰もいない廊下の電気がつけっぱなし」、「机や棚にしまい込んである文房具の山」「トイレでの水の2度流し禁止」等々、利益意識がないことが、どれだけ多くの費用を生んでいるかをみんなに見せることが、大きな意味を持つと考えています。経営にお悩みの経営者、経営幹部の方、一読すべき本です。(続く)

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