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『京セラ見聞録~恐るべし稲盛哲学~』

平成26年6月20日(金)高松駅8時45分発の貸切バスで我々盛和塾香川一行様30名は京都市伏見区にある京セラ本社に向かいました。盛和塾は、京セラの稲盛和夫会長が若手経営者のために開いた経営塾で国内外に74塾あります。
京セラ、稲盛和夫会長と言えば、経営理念とアメーバ経営が有名で、今回のセミナータイトルは、「アメーバ経営誕生の背景と3つの目的」。約1時間セミナーの後、30分程の質疑応答の時間がありました。講師は、京セラの子会社でアメーバ経営のコンサルをしている松永一博副事業部長です。そのお話の中で、コピー機で有名な「三田工業」にアメーバ経営を導入しようとした時の話です。(注)三田工業は、1998年会社更生法申請、負債総額2,056億7,800万円で倒産。2000年京セラが子会社化した。
京セラでは、社員は、始業の30分前には出社して、始業前に4分、5分のラジオ体操があります。しかし、倒産した三田工業に行くと、始業10分前に、ラジオ体操をしている社長の前を「何が悪いんだ」と堂々とした顔で出社してくる社員がいました。松永副事業部長は「これが企業風土か!」とショックを受けました。ちなみに、京セラの朝礼は、敬礼、点呼から始まり、体調不良で休むと「事故」扱いになるということです。
さて、セミナーが終わり、質疑応答の時間、私が、「その社長の前を『(始業前ですから)何が悪いんだ』という顔で歩いてくる社員が、仮に会社のトップセールスマンだったら、その社員の評価はどうなるのでしょうか?」と質問しました。松永副事業部長曰く、「売上でも評価しますが、フィロソフィ(経営理念)でも評価します。そういう社員がいる場合には、上司が、その社員を呼んでチームワークの重要性を説明します。ただ、そういう考え方の社員が、京セラで10年、20年働くことは不可能です」と断言しました。
私たちが研修を受けたのは、京セラ本社の隣に建つ京セラ経営研究所、確か14時40分からの研修でしたが、時間が来るまで、研修室の鍵も開いていなければ、冷房も入っていません。私たちは、あくまでも塾生なので、当然といえば当然です。ただ、時間管理というか、経費の節約というか、何かそういうものを肌身で感じました。
また、研修終了後に懇親会があり、その懇親会の席で、松永副事業部長に、直々に、税理士である私にも「アメーバ経営」のご指導をお願いしましたが、体よく断られました。経営コンサルタント、会計士、税理士には、セミナーの受講、コンサルとしての指導もご遠慮願っているそうです。(心血注いで構築した経営システムを)安易に金儲けに利用されたくないということです。恐るべし「稲盛哲学」。でも、その空気に触れ、大満足の研修でした。



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