決定で儲かる会社をつくりなさい

楽しみにしていた株式会社武蔵野の小山昇社長の新刊が発売になりました。タイトルは、『「決定」で儲かる会社を作りなさい』、2005年、ベストセラーになりました『「儲かる仕組み」をつくりなさい』に続く第二弾です。
小山社長自身、「はじめに」も書いていますが、この社長の本を読んで感ずるのは、私たちと同じ目線で中小企業の経営を考えてくれています。私も含めて中小企業の社長には、崇高な経済理論、経営理論は関係ありません。明日の数十万円、今月の数百万円の売上に一喜一憂し、来月の資金繰りに悩み、スタッフの顔色を伺い、お客様のクレームに胃を痛める、そういう諸事雑多を乗り越え克服していくノウハウが欲しいのです。
小山社長は、言っています。手段は二つ。
一つは、業務のあらゆることの仕組み化です。仕組みによって社員の資質に依存しない経営を実現する。
二つめは、「決定」すること。勝ち残るのだ。儲けるのだ。組織を強くし、倒産しない会社にするのだと決定し、その決定を実現する手段を考え、試行錯誤の積み重ねが、なによりも強いノウハウになると言っています。
ところで、私は、A型優柔不断、よく言えば慎重派なので、よくよく考えてから、「決定」する方だと思うのですが、小山社長は、「決定」で一番大事なこことは、「早く決定する」ことだと言っています。すなわち、最初から自己満足の「正しさ」を求めて悩むより、早く決めて駄目なら次々やり直す方がはるかに効率的で、これこそが正しく決める仕組みだそうです。
面白いエピソードを紹介しましょう。
小山社長の友人で久保田さんという方がいらっしゃるのですが、人間的には、立派な方なのですが、完璧主義者で「自分の会社の計画書は完璧で立派なものを」と考えていました。そのため5年をかけても、経営計画書を作成できずにいました。小山社長は、遊びのアポイントを入れ、表紙だけを印刷して、表紙と印刷会社の請求書だけを持って、「経営計画書の表紙です。」といって、差し出したのです。
当然、友人の久保田さんは、「中身は?」ということになります。小山社長は、「明日、帰るからそれまでに作ってください」と言ったそうです。なんと、腹を決めた社長は、3時間で経営計画書を完成させたそうです。
小山社長、曰く
「5年間かけてもつくれなかった人が、その気になりさえすればできる。あれこれ悩んでいないで、とりあえずスタートするのが正しいのです。」
さて、久保田さんは、どのようにして経営計画書を作ったでしょうか?株式会社武蔵野の経営計画書を見て、自社には、不要な方針を削り、残ったものを印刷会社に渡しただけです。
小山社長は、言います。「最初は、立派なものでなくてもかまわない。立派な計画書をつくったら困るのは社員です。計画書は『ある』ことが大切です。」
私のカバンの中には、毎日、家と事務所を往復する作りかけの計画書が奥の方に大事そうに眠っています。大反省。












