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一生懸命って素敵なこと(下)

産業再生機構の支援下で経営再建中の大手スーパー、ダイエーは7日、平成18年2月期単体決算が30億円の経常赤字になると発表した。従来予想は20億円の黒字だった。経常赤字への転落は10年2月期以来、8年ぶり。昨年9、10月の深刻な売り上げ不振や店舗改装の遅れ、大規模セールで投じた販売促進費が膨らんだことが響いた。単体売上高や連結業績の予想は変更しないが、最大の課題である総合スーパーの立て直しは出だしから遅れが出た格好だ。 産経新聞 平成18年3月8日

私どものお客様の中にも、経営状態が良くない会社が少なからずあります。何とか、経営を建て直そうと四苦八苦しますが、なかなか思うようにいきません。上場企業と中小企業とを同じにはできませんが、林会長は、あの1兆円企業の巨艦ダイエーの再生を請け負ったのです。前述の新聞記事のように苦戦していますが、今、始まったばかりです。
その著書から一節をご紹介しましょう。
「私が、ダイエーの会長となって真っ先に取り組んだのは、全国のダイエー店舗を視察し、必要に応じて労働環境を改善することだった。店のバックヤードが老朽化して、労働環境が悪化していたので、それをまず手直しして、皆さんに気持ちよく作業してもらうことが最初だった。具体的には、店舗の従業員専用のトイレをきれいにすることから手がけた。
企業の再建と従業員用トイレの改修。いったいどういう関係があるのだろうかと思われるかもしれない。ダイエーを再建するためには、利益を増やさなければならない。利益を増やすためには、お客様のサービスをよくして、いい商品を提供して、より多くのお客様により多くのお買い物をしていただくことだ。では、お客様のサービスをよりよくするためには、何をすべきか。ビジネスの世界では、CS(顧客満足)とES(従業員満足)という言葉がある。これまで私が、経営者としてことあるごとに言ってきたのは、「CSの前にESありき」ということだ。これは自動車業界であろうが、ダイエーのような流通の世界であろうが、まったく同じである。
・・・・(中略)・・・・
お客様と生活意識や生活空間がいっしょでないとよいサービスは提供できない。店舗をめぐって従業員の皆さんにいつも、「皆さんとお客様は双方が幸せな関係でなくてはいけませんよ」とお話しする。双方が幸せでなければ、けっして真のサービスというものは提供できない。結果、労働意欲が高まれば、おのずと成果は出てくるのだ。」

さすがに、林会長いいこと言いますね。中小企業の経営者としては胸にグサッときます。恐らく、大企業も中小企業も従業員の方に幸せになっていただかなければ、会社の永続的な発展というものはないのかもしれません。
「一生懸命って素敵なこと」著者 林文子(59才)
高卒の元OLが、結婚を機に、ホンダの販売店に入社、トップセールスを達成し、BMW東京(株)代表取締役社長を経て17年5月、(株)ダイエー代表取締役会長兼CEOに就任。ダイエー再生に取り組んでいる。



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