一生懸命って素敵なこと(上)
先日、朝刊を読んでいると、三面の広告欄に「一生懸命って素敵なこと」著者株式会社ダイエー代表取締役会長兼CEO林文子、高卒OLから敏腕経営者に、というような記事が目にとまりました。
ダイエーは、皆様ご存知のように、故中内オーナーが築き上げた流通業界の覇者でしたが、バブル崩壊後、昨年10月13日、民間主導による自主再建を断念し、政府の産業再生機構に支援を要請しました。そして、そのダイエー再建の最高経営責任者として抜擢されたのが林文子CEO(60歳)です。
CEO(最高経営責任者)
CEOは、社長、会長とは、異なる概念で、米国企業では、CEOとは別に社長や会長がいる場合もあるが、実際には取締役会会長とCEOを同一人物が兼ねるケースが多い。この場合、企業の全決定権を委任されたことになり、米国型コーポレートガバナンスの欠点とされる。CEOは企業経営を行う上で大きな権限があり、成果を挙げれば莫大な報酬を得るが、取締役会によって「成果を上げられない」と判断された場合にはすぐに解任させられる。(情報マネジメント用語事典)
ここで、林文子氏の略歴をご紹介しましょう。
1946年、東京都生まれ。都立青山高等学校卒業。東レ、松下電器産業勤務の後、77年ホンダの販売店に入社、トップセールスを達成。87年BMW(株)入社。93年、新宿支店長、98年、中央支店長に就任。いずれも最優秀支店に。在任中、フォルクスワーゲングループにスカウトされ、99年、直営であるファーレン東京(株)代表取締役社長就任。4年間で売上を倍増させる。2003年、BMW東京(株)代表取締役社長就任。05年5月、(株)ダイエー代表取締役会長兼CEO就任。
ちょっと、林文子氏に関心を持ちますよね。普通、ダイエーの最高経営責任者に就任するのは、元銀行の役員か大企業の経営者かそのあたりではないでしょうか?恐らく、昔の都立高校でしたから(東京のことはよく分かりませんが)優秀だったのでしょう。まず、高校卒業後、東洋レーヨン(現東レ)に入社したそうです。当時、東レは、日本航空と並び倍率も高く、女子高生の憧れの企業だったそうですが、入社してみると、あれほど華やかなイメージの憧れの企業が、差別に満ちているとは思ってもみなかったそうです。つまり、当時、女性社員は、まともな仕事をさせてもらえなかったらしいです。
そして、結婚後、新居の近くのホンダの販売店で、セールスマンを募集する新聞の折り込みチラシが目にとまり、もやもや感をいだいていた彼女は、「セールスというのは、実績の世界だから、男女差別もないかも知れない・・・。」と思い3ヶ月駄目だったら辞めるという約束で無理やり入れてもらったそうです。それが、昭和52年(1977)年、31歳の時です。その後、トップセールスマンになり、支店長、社長を経て現在、ダイエーの代表取締役兼CEO就任。世の中には、凄い人がいるもんだと、つくづく感心させられます。
これを、読んで、この本を買いたいと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?本の表紙は、優しそうに写っていますが、インターネットでお顔を拝見すると、さすがに切れ者というお顔をしています。(続く)












