渋谷ではたらく社長の告白
「渋谷ではたらく社長の告白」という本をご存知でしょうか?著者は藤田晋、サイバーエージェント社長、32歳・・・。「うーん、知らないな?」という方が大多数だと思います。
女優の奥菜恵と結婚した26歳の史上最年少の上場企業社長と言えば、「ああ、確か当時フライデーで見たぞ」といわれる方も少なくないかもしれません。私もその類でこの本を読んでみて初めて藤田晋、サイバーエージェント社長、奥菜恵と結婚した男、ITバブル長者が一本の線で結びつきました。内容については、ちょっと格好良すぎるかなと思いますが、ここで彼の経歴をご紹介しましょう。
藤田晋氏は、1973年(昭和48年)福井県鯖江市生まれ、18年間を福井県で過ごし、高校卒業後、東京の青山学院大学経営学部に入学。お父さんは、山口県出身で当時の名門企業だったカネボウ(現在、産業再生機構の手によって再建中)のサラリーマンで、藤田氏が東京へ出ると、両親はほどなく山口県に引っ越しました。藤田晋氏は、小学生4年の時、鯖江市の将棋大会で代表に選ばれ県大会で優勝したといいますから頭脳は明晰だったのでしょう。
大学卒業後、人材紹介、派遣事業を展開するインテリジェンスに入社、学生時代から営業の仕事をしていた藤田晋氏は一年目にして稼いだ粗利益額5,000万円。しかし、一年もたたずに、退社。24歳、1998年(平成10年)にサイバーエージェントを設立、代表取締役社長に就任。サイバーエージェントは、インターネット広告などを柱に売り上げを拡大させ、会社設立後2年で2000年(平成12年)3月東証マザーズに株式を上場、2004年(平成16年)末の決算では、上場来初以来の黒字決算(売上高267億円)を達成しました。
更に驚くべきことは、彼は、コンピュータに詳しくなく、インターネット業界の人が営業ができないのでインターネット専門の広告代理店として急成長。また、週110時間労働を目標に掲げて、平日は9時出社、深夜2時まで仕事。土日は12時間ずつ働いたそうです。
それにしても、26歳の社長が会社を設立して2年目で株式市場から調達したお金が225億円、しかも直近の決算の売上高は4億5千万円。年商4億5千万円超の会社は、私どものお客様の中にもたくさんいらっしゃいます。
年商4億5千万円、社歴2年、社長の年齢26歳の会社に225億円ものお金が集まるのはやはり異常だと思いませんか?サイバーエージェントが上場した2000年春(平成12年)ネットバブルが崩壊していきました。上場当時、もてはやされたサイバーエジェントもネットバブル崩壊後、株価は10分の1にまでに落ち込み、詐欺師同然の扱いを受けたそうです。(持ち上げたのは、マスコミであり、投資家なのでしょうが・・・。)
ところで、生駒会計の関連会社株式会社アイ・エス・ケイも2000年(平成12年)頃、東京の西大井町に営業所があったのです。ピーク時で東京のお客様は7社程度ですが、外資系の日本法人、やはりインターネット関連の会社、があって東京に営業所をかまえることができたのです。しかし、その外資系日本法人もほどなく音信不通になり、我々も僅か1年6ヶ月で東京から撤退しました。
この本を読んで、初めて、あれがネットバブルだったのかと再認識しました。当時、東京へ行けば、信じられない億単位以上の話が聞こえてきました。私は、「すごいですね!」「本当ですか?」と話半分に聞いていましたが、実際あったのですね。ただ、サイバーエジェントは勝ち残ることができましたが、恐らく幾千幾万のベンチャー企業が星屑のごとく消えていったのでしょう。本当に、良い意味でも、悪い意味でも人間の欲というものを改めて痛感させられた一冊でした。
P.S.原稿入稿後に、皆様ご存知のように2005年(平成17年)7月22日、藤田晋氏:奥菜恵と電撃離婚!!人生というのは波乱万丈ですね。












