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会社にお金が残らない本当の理由(上)

「その経営者は小さな私に言った。『いいか、借金ができるくらいの男になれ』彼はいつも私を見てはそう言った。なぜかいつも腹巻スタイル。頭には、ねじりハチマキ。腹巻には、聖徳太子の束が3くらい。むかしの聖徳太子の一万円札は大きかったが、彼は100万円の帯封を大事に腹巻に入れ、毎日走り回っていた。
彼のビジネスはブローカーと言っておくのが正しいだろう。実際は、何をやっているのかよく分からないが、顔の広さを利用して、牛から骨董、古民家や土地まであらゆる取引の仲介をしていたようだった。・・・・(中略)・・・

その男は、1970年ごろで1億円以上のお金をもっていたという。当時の1億円は今のお金にすれば10億円以上の金額になるかもしれない。姿は、腹巻にねじりハチマキ。とてもそんなスゴイ人には思えない。ただ、眼光が鋭く、子供心にも「何かの違い」のようなものを感じていた。
その彼が一敗地にまみれたのがオイルショックだった。彼が相場でポジションを固定したと同時にオイルショックが起きた。そして、大暴落に見舞われた。いま考えてみると、彼の全盛期はそのとき終わった。私が小学生6年生のときだった。
しかし、彼の行動は逆だった。大きな土地を買った。大きな家を建てた。仲間と共同事業をはじめた。さらに、そのころ、胃ガンで入院。手術は成功したが、何かが変わり始めていた。・・・(中略)・・・

最後に彼は、すべてをなくした。人の保証がきっかけだった。世話好きで、多くの人が出入りした家。いろいろな人に頼まれ保証をした。そして、その幾人かは、夜逃げをし、男は、保証債務を履行した。その保証債務のひとつは、最後に彼が作り上げた財産の全てをゼロにした。男は、『いいか、借金できるぐらいの男になれ』と幼い私に言い続けてきた。その借金が彼にすべてのものを与え、そして、すべてのものを失わせた。父は天才だったと思います。」岡本史郎著「裏帳簿のススメ」より

これは、ベストセラーになっている岡本史郎氏(経営コンサルタント、税理士)の「裏帳簿のススメ」のあとがきを抜粋させて頂いたものですが、彼は、この本の前に、今回のテーマで使わせていただきました「会社にお金が残らない本当の理由」と言う本を出版しています。これは、我々の業界でも、ちょっとした話題になりまして、昨日、読み終えました。読み進んでいく途中で「相当に過激な人だな。」とは思いましたが、こういった原体験が彼をこういう考え方にさせたと深く納得しました。ただ、過激であるとは思いますが、書いている事は、目からウロコかもしれません。次回12月号で、この先生の主張をまとめてみようと思います。
最後に、ひとつ、ふたつ岡本節を紹介しましょう。
「決算書の利益は『利益』ではない。これが結論です。あれは、『税金を取るための数字』。中小企業の経営者も会計事務所もあの数字を『利益』と考えている。」
「私はボロボロの中古カローラ12年ものにのっています。これでも四つの会社を経営する社長です。自慢じゃありませんが、別にベンツに乗ることも可能です。でも、ベンツに乗ることは、格好の悪いことだと思っています。ボロボロの中古カローラを刑事コロンボのように乗るほうがオシャレだと思っているくらいです。」



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