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【会長の独り言】永守流 経営とお金の原則 by永守重信 ~50年、体当たりで会得した財務と資金繰りの本質~

 久しぶりに永守重信会長の著書「永守流 経営とお金の原則」を買い求めました。少し自慢になりますが、ある時期、毎月4本、この生駒会計ニュースとかがわ経済レポート、東京商工リサーチ、帝国データバンクに原稿を書いていた時は、原稿の材料を求めて、色んな経営者の講演を聞きに行ったり、本を買って読んだりしていましたが、かがわ経済レポートは私どもの事務所の三好社長と藤澤専務にお願いして、今は、この生駒会計ニュースだけになり肩の荷がおりました。少しずつ世代交代です。

 さて、この生駒会計ニュースでも、過去、何度となく、日本電産の永守重信会長をご紹介させていただきましたが、私が永守重信会長のお話を初めて聞いたのは忘れもしません、平成16年1月23日香川銀行の新春講演会で「人は早飯食いから採用した」とか「いつも困難さん、問題さん、いらっしゃ~いと思っている」とか(私も経営者の皆様も大方は、問題が生じないように、トラブルが生じないように、日々、祈る思いで仕事をしていると思いますが)、上場企業の社長からそのような話を聞くとは思ってもいませんでした。それは、それは、強烈な印象を受けました。

 ここで、永守重信会長のご経歴を少し紹介します。1944年京都生まれ、職業訓練大学校電気科卒業後、1973年、28歳で従業員3名の日本電産株式会社を設立し、代表取締役社長に就任(2021年より代表取締役会長)。今では世界の40数か国・地域でビジネスを展開し、グループ従業員も11万人を超えました。連結売上高は2021年度に1兆6200億円となり、背中を追いかけてきた京セラの1兆5300億円を上回りました。

 しかし、その日本電産も創業時に取引先が倒産し、資本金を上回る多額の不渡手形を食らって、一時は真剣に自殺も考えたと書いています。あの永守重信会長ですらです。本には、「創業間もないベンチャー企業」と書いていますが、私は、ここを「中小企業」に置き換えてもいいと思っています。少し紹介します。「中小企業は日々、生き残るか、つぶれるかの瀬戸際で戦いを迫られる。その中で実際に成長し、飛躍できるのはごくわずかである。生き残って成長の花を咲かせるにはどうすればよいか。他にはない技術や高い志、それを実現するためのハードワークなどが必要なのはもちろんだが、何よりお金回りの戦略、財務の戦略が不可欠である、と私は考えている。」と書いています。

 永守会長はご経歴の通り、技術者ですが、いくら意欲があっても、製品が良くても、きちんとした財務戦略がなければ会社はつぶれる、「そろばんを持たない経営者」になってはならないと警鐘をならします。京セラの稲盛会長と全く同じです。稲盛会長の名セリフは「会計がわからんで経営ができるか!」。

 また、永守重信会長は、「私は経営者として誰にも負けないほど大きな夢とロマンの持ち主であると自負しているが、その反面で人一倍、肝っ玉が小さく「怖がり」である。家族からも「なんでそんなに怖がりなのか」とあきれられるほどである。しかし経営者の素養として、この怖がり、臆病さは極めて重要でないだろうか。」

 私もまったく、同感です。会社はいい時ばかりではございません。上り坂があれば下り坂もあります。そして、まさかもあります。怖さゆえ、その時に耐えうる会社にするには、財務を理解し、財務で足元をしっかり固める必要性を感じ取れるのだと思います。

日本経済新聞出版社より1760円(税込)

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