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無借金経営は是か非か

「借金をして、会社を大きくすべきだ」とおっしゃる方と「当然、無借金経営を目指すべきだ」とおっしゃる方がいます。確かに、借金をして、レバレッジ(てこの作用)を効かして会社を大きくする経営手法もありだとは思います。また、よく言われるのは、銀行に「融資実績」と「返済実績」を積み重ねて、いざという時に融資が受けられるようにしておく。更に、低金利の時代ですので、「借れるだけ借りておく」そうおっしゃる方もいらっしゃいます。

私もこの会計業界に身を置いて35年位になりますが、若い経営者は血気盛んですので、借りれるだけ借りて、会社を大きくしようと考えます。また、「プラス思考」で「自分は何でもできる」と信じ込みます、いや、信じ込まなければいけないと考えます。しかし、世の中そんなに甘くはありません。

私が45歳位の時でしょうか?岡山県にカジュアル衣料の製造卸をしている会社がありました。社長は、当時40歳くらい、ハンサムで背も高く、美食家で、ゴルフはシングル級、カラオケも玄人はだし、私が岡山駅に着いたらブランドスーツに身をまとい、高級ベンツで迎えに来てくれました。本社ビルは自社ビルで、白い大理石?を敷きつめたオフィス、社長室にはイタリア製の家具、トレンディドラマに出てくるような感じです。そして、毎晩のように夜の街に繰り出します。業績が好調な時はそれでも良かったのですが、相次ぐ新規事業への取り組み、そして失敗(有名パティシエの店、高級フレンチレストラン)で、資金繰りが火の車になります。当時社長は「低金利だから」という理由でどんどん借金を重ねていました。風の便りでは、自己破産をして、一家離散になったと聞いています。

2017年 72億円の赤字!

「借金をして会社を大きくしなさい」と書いている経営コンサルタント小山昇社長も、よくよく本を読んでみたら「財務体質を充実して、現金と普通・固定預金の合計で長期借入金を上回り、実質無借金経営にする」と書いています。更に、「節税で長期借入金を増やし、月商の3倍の現金・普通預金を確保し、緊急支払い能力を高める」とも書いています。

つまり、「無借金経営を批判する」小山昇社長でさえ、借入金以上の預金を持ちなさいと指導しています。我々経営者は安易に「借入金をしてもいいんだ」と考えてはいけません。

私は職業柄、借金の支払いに追われ、顔色が悪く、目の下にクマをつくって、激やせした社長に何度もお会いしました。お金がないということは、非常につらいことです。夜も眠れません。奥様も不安で仕方ありません。そして、心身は一体ですから、ストレスにより健康を害します。業績好調時は、借金をして、レバレッジを効かして、業務拡大でもいいでしょう。でも、会社は内的要因だけではなく、外的要因で業績不振になることもあります。どうしようもありません。例えば、以前のBSE問題、大地震、制度改正・・・。中小企業の社長にリリーフ役はいません。社長は全責任を負わなければいけません。そうであるならば、やはり、社長は借入金のコントロールをしなければいけません。自制の程をお願いします。

どうしようかニャ~

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