今回は、ISO9001要求事項5章「経営者の責任」について、ちょっと考えてみました。
ISO9001では経営者にもやるべきことを説いています。その重要な要求項目には次のようなものがあります。
@顧客のニーズを把握すること。A方針を設定すること。Bその方針を従業員に理解させること。Cその方針に沿った目標を各部門に設定させること。D責任権限を明確にし、周知すること。E事実に基づくデータから診断を実施し、指示を出すこと。これらの中で、運用にもっとも影響を与えるのが、Aの方針だと思います。大抵の場合、経営者は何らかの理念とか、経営哲学などは持っているものです。私がこれまでお世話になった会社でも、経営者の言葉は、必ずどこかに掲示されていたのを憶えています。しかし私は、それらをあまり重要視していませんでした。今になって考えてみると、この原因はよくわかるような気がします。ISOが方針の周知に求めているのは、Understand(理解=納得)です。どんなに掲示して、周知しても、具体的に理解し、賛同してない事に人間はなかなか行動を起こさない、起こせないようです。したがってISOの導入時に最も重要なのが、この方針をどれだけ従業員が納得できるものにし得るかです。それが上手くいくと非常に意味のあるものになります。それには方針が具体的な仕事上の方向性、方法論として明確になっている必要があります。うちの会社はどの山に、どういう手段で登るのか、それを従業員が「できそうだ、いい方法だ」と理解できたらすごいでしょう。ISOの品質方針はそれを求めているのだと私は最近思います。
初版 2004/9/22
11:22
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